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1993 年度 実績報告書

空気ダンパを応用した動吸振器の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05650240
研究機関姫路工業大学

研究代表者

浅見 敏彦  姫路工業大学, 工学部, 助教授 (70128784)

研究分担者 松田 博行  千代田化工建設(株), システムサービス部, 課長
キーワード空気ダンパ / 動吸振器 / ダンピング / パッシブ制御
研究概要

本研究は、空気ダンパを内蔵した動吸振器によって機械・構造物の振動制御を行うことを目的としている。この空気ダンパに関する研究は非常に少なく、特に空気ダンパ動吸振器として設計するための式は皆無であった。我々はまず、この空気ダンパ動吸振器としてではなく、通常の減衰器として設計する場合の設計式を整備することから始めた。次いで、この空気ダンパを動吸振器に応用するための準備として、減衰のある振動系に取り付ける動吸振器の最適調整の条件式を導いた。それは、これまでに報告されている動吸振器の設計式は主系に減衰がない場合にしか適用できなかったからである。これらの成果は日本機械学会で報告している。こうして基礎的な準備段階が終ったので、平成6年度にはいよいよ、空気ダンパを動吸振器として設計する場合の設計式を導き、その設計式に従って動吸振器を設計・製作することを行いたい。
我々はまた、空気ダンパ内の複雑な空気の流れを数値解折し、空気ダンパの減衰係数をより厳密に計算することを試みている。最初から圧縮性流体の非定常流れを計算することは難しかったので、平成5年度は流体を非圧縮性と仮定して解折することから始めた。これはオイルダンパの場合に相当し、数値解折の結果はオイルダンパの実験結果と比較した。その結果、両者がよく一致していることが確認できたので、平成6年度には最終目的である圧縮性流体の非定常流れの数値解折を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 浅見敏彦: "空気ダンパの設計法に関する一考察" 日本機械学会論文集(C編). 59. 2996-3002 (1993)

  • [文献書誌] 浅見敏彦: "主系の減衰を考慮した動吸振器の設計式について(最少分散規範に基づく設計法)" 日本機械学会論文集(C編). 59. 2962-2967 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2019-02-28  

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