• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

ER流体をインキとして用いたDODインクジェット

研究課題

研究課題/領域番号 05650327
研究機関山梨大学

研究代表者

清弘 智昭  山梨大学, 工学部, 助教授 (00016586)

キーワードER流体 / インクジェット / ドロップ・オン・デマンド
研究概要

まず,基本的な実験として,ER流体インキの流れを制御するための電界について実験的な検討をおこなった.これにより,インキの流れの制御には交流電界を用いるのが適切であることが明らかになった.これにより,インキの噴出を電界により制御することが可能であることを実験的に確かめることができた.
次に,プリントヘッド内のインキの流れを,等価粘性長と等価慣性長の概念を用いて,矩形断面を持つ流体の流れに帰着させ,これから運動方程式を導いた.さらに,ER流体の電界に対する応答速度を実験的に測定して,この応答速度を上記の運動方程式に適用してプリントヘッド内のインキ流れの理論的解析を行ない,ノズルでのインキ速度の理論値が求められた.また,プリントヘッドを試作し,ノズルから噴出したインキの状態を高速度写真機で撮影することに成功した.この写真から得られた,ノズルから噴出したインキの体積と,理論計算から求めた体積は良い一致をしており,理論モデルの正しさが検証できた.
理論モデルの検証ができたので,次にインキに印加する電界のオフ時間をパラメータとして噴出したインキの体積を計算した.この結果,噴出するインキの体積は電界のオフ時間に比例することが明かになり,これより,濃度変調の可能性が予見されることとなった.
一方,ER流体の電界に対する応答速度が思うよう高くならず,印字速度が100ドット/秒とあまり高くできないという問題点が明らかになり,印字速度の高速化がこれからの研究の重要なポイントであることがわかった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 清弘智昭: "ERFインクジェットの交流電界制御" 電子写真. 32. 230-235 (1993)

  • [文献書誌] 清弘智昭他: "ERFインクジェットのインキ噴出特性" 日本印刷学会誌. 33(掲載予定). (1994)

  • [文献書誌] N.Kiyohiro: "Reflection Density Control Characteristics of Electro-Rheological Fluid Inkjet" Proc.9th International Congress on Advances in NIP Technologies 286-289. 286-289 (1993)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi