研究課題/領域番号 |
05650416
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
中島 真人 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20051766)
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研究分担者 |
尾本 良三 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80112647)
名取 道也 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (80101913)
斉藤 英雄 慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (90245605)
中沢 和夫 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (80217695)
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キーワード | 超音波エコー画像 / 境界抽出 / 3次元表示 / ニューラル・ネットワーク / ランバート・ツェーディング / 局所的ヒストグラム均等化法 |
研究概要 |
本研究の目的は、超音波エコー法によって得られる生体情報を、対象臓器の3次元構造に着目した動画像として表示することである。高品位な3次元像を表示しようとすると、対象部位に光照射を行なった場合に相当する影付け(ランバート・ツェーディング)を施すのが最適であるが、そのためには、対象臓器の境界が明確に抽出されていなければならない。一般に言う画質というセンスからすると、超音波画像まして、心臓など動きのある臓器の画像は極めて低品位であるため、この境界自動抽出は、極めて難しい作業となる。 そこで、我々は、今研究期間、既提案のニューラル・ネットワークを用いた組織境界決定法に更なる改良を加えることにより、より精度の高い境界判定を行なう手法を開発した。そして引続き、この手法を産科領域のデータに適用した結果、臨床的に得られる通常の画像に対しては、本アルゴリズムが極めて有効であることを確認できた。また、これと並行して、口から食道へ挿入した振動子を、逐次1心拍毎に引抜きながら、経食道的に心臓等の断層像を多数取得し、それらを並び換えて1/8心拍程度毎のボリュームデータとして3次元像を再構築することにより、動画像化することを試みた。そしてその結果、データ収集をうまく行うことが出来れば、臨床的に意味のある4次元像を得ることができることを確認した。 その他今期間には、データの収集および処理の環境を整備し、ビデオテープを介さずとも、直接計算機内に3次元データを取り込むことが出来るようにした。
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