研究課題/領域番号 |
05650431
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
小柳 洽 岐阜大学, 工学部, 教授 (30025928)
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研究分担者 |
栗原 哲彦 岐阜大学, 工学部, 助手 (50262746)
内田 裕市 岐阜大学, 工学部, 助教授 (20213449)
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キーワード | コンクリートスラブ / 補修 / プレキャストパネル / エポキシ樹脂 / 接着 / 耐荷力 / 変形能 |
研究概要 |
自動車荷重の増大にともなって橋梁のコンクリートスラブの損傷が問題となっており、その効果的な補修方法の開発が強く要請されている。損傷を生じた橋梁床版の効率的かつ効果的な補修方法として考案された薄層のプレキャストパネルの重層接着の工法(D-RAP工法と称する)について、鉄筋コンクリートはりおよびスラブにストレート板をエポキシ樹脂で接着したモデルによって、昨年に引き続き実験的な検討を行ない次のような結果を得た。 (1)本工法は2層のパネルの樹脂接着によってスラブの疲労損傷に対して効果的な防水層を持つ画期的な床版補修の方法であり、大きな疲労損傷を受けたはりにおいても、本工法は十分な補強効果を示した。 (2)静的載荷の下での耐力ならびに変形能はパネル接着によって格段に増大する。特に補修はりと同厚のコンクリートはりに比べて変形能の増大が著しい。 (3)接着層の含水比がはりの変形特性に及ぼす影響が非常に大であり、湿潤面接着では含水比がある程度高くなると接着層の剥離が生じ、変形能が大きく低下する。 (4)スラブ供試体の部分集中荷重による載荷試験によっても、はりと同様にD-RAP工法による剛性ならびに耐力上(スラブでは押し抜きせん断)の補強効果が優れていることが認められた。 (5)スラブ供試体においても、接着率が50%以上であれば接着率100%と同様の補強効果がみられたが、接着率が25%となると耐力は若干低下した。
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