研究課題/領域番号 |
05650578
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
柳澤 忠 名古屋大学, 工学部, 教授 (40023048)
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研究分担者 |
小松 尚 名古屋大学, 工学部, 助手 (80242840)
鈴木 賢一 名古屋大学, 工学部, 助手 (00242842)
加藤 彰一 名古屋大学, 工学部, 助教授 (80185834)
清水 裕之 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30187463)
春田 尚徳 名古屋大学, 工学部, 教授 (10242819)
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キーワード | ファシリティーマネジメント / 活性化 / 地域施設 / 平均在院日数 / 実習活動 / 新規利用者 |
研究概要 |
市民生活に密着した社会資本としての地域施設は、利用者がより質の高いサービスを享受すべく、アクティビティの高い運営とそれに関連した施設計画がなされるべきである。本研究においては従来の建築計画では十分とらえられてこなかった動的な施設の活動状況を把握すべく、施設の活性化を論ずるための指標を得るために病院、劇場、学校、社会教育施設を対象として施設に関連する運営状況をとらえた。 病院においては、従来規模計画などで用いられてきた病床数や手術室の利用率に代わるものとして、入院や検査の回転率を重要な指標ととらえ、それに関連する在院期間の長短が病院運営に重要な影響を与えることを指摘した。劇場を対象とした研究では、演劇公演における制作業務の組織と内容を調査することにより、質の高い芸術公演の基盤整備のためには芸術ホール自体の建設以上にそれを支える制作業務に関わる人・スペース・運営とホールとの密接な関係が必要であることを指摘した。学校を対象とした研究においては、体験的に自ら学ぶ学習活動に焦点を絞り、従来のオープンスペース・特別教室・普通教室のあり方を再考し、実習スペースを総合的に見直すことにより、活発な学習活動を支える条件の一端を提示した。社会教育施設を対象とした研究では、新規利用者と定着利用者の利用特性を把握することで生涯学習基盤としての施設のあり方を追求した。 以上のように、本研究においてはいくつかの地域施設の活動状況を施設種毎の視点から把握し、施設を活性化するための建築的条件の一部をとらえた。さらにこれらの指標の共通化を図ることで施設種をこえた横断的研究に発展させることが可能である。
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