• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

複合粒子による多相系炭化ケイ素セラミックスの組織制御

研究課題

研究課題/領域番号 05650657
研究機関九州大学

研究代表者

北條 純一  九州大学, 工学部, 教授 (20038079)

キーワード炭化ケイ素 / 窒化ホウ素 / ホウ化チタン / 複合材料 / ナノコンポジット / 耐熱衝撃性 / 破壊靱性
研究概要

1.流動層法による複合粒子の合成
流動層コーティング法によるSiC-BN複合粒子の合成条件を調査した。使用したSiC粒子は市販品(粒径:0.3μm)で、BCl_3-NH_3-H_2系の気相からBNを析出させた。反応ガス濃度が高いとBN粉体が生成し、濃度が低いと反応率が低下するため、BNコーティングのための最適濃度が存在した。BCl_3とNH_3の反応が高いため、混合は粉体層直下の分散器中で行う必要があるが、その構造の影響が大であり、次の知見が得られた。
・分散器に石英ウ-ルを用いると、BCl_3と反応し、h-BNのほかにSi_3N_4が副生する。
・分散器にカーボンウ-ルを用いると、BNのみが析出するが、非晶質である。
・ウ-ル層が薄いと反応ガスの混合が不十分であり、BN収率が低下する。
・SiC粉体の充填層が薄い場合も、反応ガスの混合が悪くBN収率が低下する。
最適条件においてBN含量が約10wt%の複合粒子が得られた。複合粉体は大きさが約60μmの球状の凝集粒子を形成するが、反応条件の制御により凝集体内部までBNが分布した複合粒子が合成可能である。
SiC粉体にTiB_2粉体を混合した状態で流動層法によるBNコーティングを行うことにより、SiC-TiB_2-BN系の複合粒子が合成できた。
2.複合焼結体の作製と評価
複合粉体のホットプレスにより焼結体を作製した。この複合材料は、気相合成したSiC-BN複合微粒子の焼結体と同様の耐熱衝撃性の向上が認められた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Junichi Hojo: "Preparation of SiC-BN Composite Particles by Fluidized-Bed CVD Method" Proc.Fourth Asian Conf.Fluidized-Bed & Three-Phase Reactors. 99-104 (1994)

  • [文献書誌] Junichi Hojo: "Nanocomposites Obtained from Ultrafine Composite Particles" Proc.Int.Conf.Ceramic Processing Science and Technology. (印刷中). (1995)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi