当初予定していたように、将来の超高速海上輸送機関としての表面効果翼艇の耐航性を既存の小型艇の運動を撮影した約20時間分のビデオ・テープから解析した。このため、予定通りカラービデオプリンターを備品として購入し、艇の運動の詳細な解析に用いた。この作業は、予想外に時間を要し、解析は全データには及んでいない。今後とも研究を続行する。 数値解析は、当初予定していた空気力学特性データでは、途中で計算不安定が発生したため、再度空気力学特性のデータの計算をやり直している。 このように、本研究は予定外の障害のため、やや遅れてはいるが、途中経過として得られた結果を「研究発表」に示した2編の論文として発表または発表予定となっている。 残された研究は、幸にも、定常的研究経費の範囲で続行可能であるので、今後とも研究を続行し、順次成果をとりまとめて発表してゆく予定である。
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