研究課題/領域番号 |
05650947
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安澤 幸隆 九州大学, 工学部・船舶海洋システム工学科, 助教授 (10191123)
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研究分担者 |
前田 正広 九州大学, 工学部・船舶海洋システム工学科, 助手 (70173713)
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キーワード | パネルフラッター / ダイバージェンス / 超高速船 / 動的不安定 / 構造流体連成振動 / 自励振動 |
研究概要 |
平成5年度に文献調査や、数値解析コードを開発し、数値解析をおこなっている。備品で購入したEWS(エンジニアリングワークステーション)を用いて、片面が高速で流れる非圧縮性流体に接する弾性平板の動的不安定性解析をおこなう数値解析コードを開発した。従来開発した半解析的手法に加えて、板形状を変えられるように、薄肉シェル要素を用いた有限要素解析コードを作成している。 超高速船の外板のように非圧縮性流体の高速流に接する薄板は、ダイバージェンスやフラッターといった動的不安定現象が薄板の寸法や剛性によっては現実的に生ずる可能性のあることが数値解析により得られ、そのクライテリアが得られた。また構造が有する減衰を大きくすると限界速度が減少するものがあることなどが得られている。一方、新たに今回導入したEWSのOSやハードウェアに習熟するのに時間を要し、時刻歴応答解析システムの完成には未だ至っていないのが現状である。数値計算上での問題としては、流体力の計算における積分の精度を上げるための努力が必要である。平成6年度の継続研究に向けて、振動計測の経験を積むとともに、平成6年度に予定しているフラッターの実験の準備に取りかかっている。平成6年度には、解析コードをさらに洗練し、検証実験で現象の把握と不安定要因のパラメータを明らかにする予定である。
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