• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

植物根の形態や機能に関する短根遺伝子の単離と遺伝機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05660006
研究機関香川大学

研究代表者

一井 眞比古  香川大学, 農学部, 教授 (50036076)

キーワードイネ / 根 / 短根 / 突然変異体 / 対立性検定
研究概要

植物根の機能を遺伝育種学的立場から究明するため,イネ品種オオチカラのM2集団から短根突然変異体RM1を既に選抜し,その遺伝解析を行った.その後,より多くの突然変異体を収集するためにIR8のM2集団から短根突然変異体の選抜を再度試みたところ,RM1と異なる新たな短根突然変異体が得られた.
新たなに選抜した短根突然変異体LM10の種子根や冠根の長さは野生型IR8に比べ顕著に短く,かつLM10は従来の短根突然変異体RM1とも異なっていた.LM10とその野生型とのF1の根長は野生型とほぼ同じであった.F2における根長の分離を調べたところ,野生型と短根型の比は3:1,15:1のいずれにも適合しなかった.そこでLM10/IR8のB1F1における根長の分離を調べた結果は,F1を花粉親にしたときの野生型花粉と短根型花粉との比が6:1であること,並びにF2における分離比が13:1になることを予想させた.またF2集団からランダムに養成したF3系統における根長の分離はF2での分離比が13:1になることを裏付けた.これらの結果からLM10の短根性は単一の劣性遺伝子(srt-2)よることが明らかになった.さらに短根遺伝子srt-2と他の短根遺伝子rt及びsrt-1との対立性を検討したところ,srt-2はrt及びsrt-1とは異なる遺伝子であることが明らかになった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 一井,眞比古: "イネ短根突然変異体の形態と生育特性(2)" 育種学雑誌. 43. 206-207 (1993)

  • [文献書誌] 一井,眞比古: "NAA耐性によるイネ短根突然変異体の選抜" 育種学雑誌. 43. 265 (1993)

  • [文献書誌] 梁 正偉: "短根イネ突然変異体LM10の育成とその特性" 育種学雑誌. 44. 243 (1994)

  • [文献書誌] 梁 正偉: "短根イネ突然変異体LM10の遺伝" 育種学雑誌. 46(印刷中). (1996)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi