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1994 年度 実績報告書

我が国におけるショウガ属蔬菜の育種に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05660037
研究機関琉球大学

研究代表者

安谷屋 信一  琉球大学, 農学部, 助手 (20128466)

キーワードZingiber mioga Roscoe / Zingiber officinale Roscoe / Sterility / Pollination / Seed Setting
研究概要

1.2倍性ショウガの不稔性
1)'三州'及び'フィリピン'における花粉母細菌の第1分裂中期では,細胞の約80%が11_<II>の対合を示し,残りは10_<II>+2I及び9_<II>+4_Iで,第1中期における染色体対合は比較的正常であった.しかし,第1分裂後期から終期にかけて遅滞染色体,染色体橋及び染色体断片などの分裂異常が観察された.これらの結果から,実験に用いた系統の不稔性には,逆位による染色体構造変異が関与していることが示唆された.
2.4倍性ショウガにおける花粉稔性と最適受粉環境
1)4倍性系統の花粉稔性は, '金時4X'及び'三州4X'で約70%, 'フィリピン4X'で約30%を示し,2倍性品質と比較すると有意に花粉稔性が向上した.
2)受粉環境は'三州4X'を用いて検討した.人工培地上での花粉発芽率は20℃で最も高く約13%を示し,11℃及び29℃で低下した.
3)花柱内花粉管伸長率は,17℃及び20℃で高く,14℃及び29℃で低下した.
4)花粉発芽力や花粉管伸長力は,相対湿度が高くなるにつれて増大し,最適相対湿度は100%であった.
5)以上の結果から,4倍性ショウガの最適受粉環境は,温度が17℃〜20℃,相対湿度は安定的な飽和湿度条件下であると推定された.

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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