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1993 年度 実績報告書

クワなど数種植物の重金属耐性機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05660062
研究機関東京農工大学

研究代表者

久野 勝治  東京農工大学, 農学部, 助教授 (70092484)

キーワード重金属 / 画分 / クワ / 存在形態 / 重金属耐性
研究概要

クワはさし木後2週間目に,またトウモロコシは播種後20日目に,また里部産ヘビノネコザ採取後ただちに乾土1g当り添加して1ヵ月間培養した。
各植物から葉を新鮮重で5gに採取し,室温で80%エタノール4回抽出し,さらにその残さを純水で抽出し,また,その残さを1N NaClで抽出した。残さはさらに1N HClで抽出した。各抽出画分はF EtoH,F H_2O,F NaCl,F HClで最後の残さはFRである。
クワとトウモロコシでは葉の中のCdの80%以上がF H_2Oで残りがFRである。これに対してヘビノネコザではF EtoH,F NaCl,F HClにもともと多く存在し,しかもCdを添加すると3画分のCd量は増加した。ZnについてはクワでF EtoHが40〜45%,ついでF HCl(約30%),F H_2O(約20%)の順に多くなっていたが,ヘビノネコザではF HClが約60〜70%で圧倒的に多かった。
以上の結果などから,クワのCdやZnの存在形態は無機塩類の形が支配的であるのに対してヘビノネコザでは細胞壁や蛋白質に吸着または結合した形が支配的で,ヘビノネコザの重金属に対する耐性の原因の一つに考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 久野勝治: "ヘビノネコザ器官中の重金属濃度の汚染地域別差異" 日本環境学会 予稿集. 19. 56-59 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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