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1995 年度 研究成果報告書概要

クワなど数種植物の重金属耐性機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05660062
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 蚕糸・昆虫利用学
研究機関東京農工大学

研究代表者

久野 勝治  東京農工大学, 農学部, 助教授 (70092484)

研究期間 (年度) 1993 – 1995
キーワード重金属 / 画分 / 養分吸収 / 重金属耐性 / 倍数性
研究概要

(1)重金属耐性ヘビノネコザと耐性の比較的弱いクワとヘビノネコザを用い、水耕液中にCd10^<-6>〜10^<-3>,Zn10^<-5>〜10^<-2>Mを添加して3日間培養して養分吸収量を測定し、さらに植物体の約半分を用いて重金属濃度を測定し、残りの半分は0.25Mのショ糖をふくむpH7.8のトリス塩酸バッファーを加えて氷上で磨砕し、さらに200xg,700xgおよび10,000xgで30分遠心分離して沈殿部分をF_1,F_2,F_3,残りの上澄みをF_4画分としてそれぞれに含まれるCdおよびZn量を測定した。
〔結果〕:ヘビノネコザではCd添加濃度の上昇に伴って養分吸収速度は急落しないが、インゲンとクワでは急落した。ヘビノネコザではCdの低濃度添加区では根中Cd濃度はインゲンやクワより低いが、高濃度では3者の間には差は認められなかった。
各画分中のCd含有量を計ると、ヘビノネコザではF_1画分中に90%以上がみとめられるのに対して、インゲンでは55〜70%、77では30〜50%で、耐性の強いヘビノネコザではCdが根の細胞壁に補提された結果、障害を弱めていると考えられた。
(2)クワ品種剣持の2倍体とその2倍体からユルヒチン処理によって誘導された同質4倍体と2倍体の未受精胚から育成した半数体を生長点培養法で個体を育成し、さらに水耕液で1カ月育てた新鮮重約15gの個体をCd5,10,20MMを添加して乾物生長の阻害率を測定して各倍数体間の耐性を観察した。また、Cd10MM3日間育成した各倍体の器官別に上記の分画法で、各画分に含まれるCd量を測定した。
〔結果〕:倍数性とCd耐性との関係をみると、耐性の大きさは半数体>2倍体>4倍体となっていた。また、植物体中のCdを分画すると、細胞壁成分を多く含む画分中のCdの割合は半数体>2倍体>4倍体となり、耐性の強さと一致することが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 久野勝治.本間慎.増井伸一: "クワおよびポプラを用いた大気由来重金属量の評価" 人間と環境. 22. 3-8 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 1997-03-04  

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