研究概要 |
本年度は、菌体外に永核活性微粒子を分泌している永核活性細菌(Erwinia uredovora KUIN‐3、Pseudomonas fluorescens KUIN‐1)の最適培養条件「炭素源、窒素源、無機塩類、アミノ酸類などの栄養源と温度(10〜40℃)、pH(3〜10)」を検討し、培養液中に含まれる永核活性微粒子を、1)遠心分離、2)膜分離、3)ショ糖遠心法、4)ゲル濾過クロマト分析などによって精製した。その精製された菌体外永核活性微粒子(ほぼ球状で、直径は約200nm)の構成成分を調べた結果、タンパク質、脂質、糖、ポリアミンなどが含まれていることがわかった。その構成成分と永核活性との関係を調べるために、種々の酵素を作用させて、その永核活性を調べた結果、プロテアーゼ、リパーゼ、ジアミンオキシターゼの作用によって永核形成温度や永核形成頻度が著しく低下した。 現在は、どのような脂質やタンパク質が含まれているのか、さらに、どのような糖やポリアミンが含まれているのかを調べ、菌体外永核活性微粒子の再構築を検討している。 以上の研究実績は、Biosci.Biotech.Biochem.とJ.Ferment.Bioeng.,とに発表しました。
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