研究課題/領域番号 |
05660124
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研究機関 | 十文字学園女子短期大学 |
研究代表者 |
鎌田 恒夫 十文字学園女子短期大学, 家政科, 助教授 (20122963)
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研究分担者 |
目黒 〓 東北大学, 農学部, 教授 (30005590)
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キーワード | N-(9-Acridinyl)maleimide / Fluorometry / Enzymotic assay / Hydnoperopide / Glutathione peronidase / Glutathione redilotase / Cholimesterase |
研究概要 |
申請者等によって開発されたN-(9-アクリジニル)マレイミド(NAM)はスルフヒドリル(SH)基に特異的に反応して強い蛍光を発するSH検出試薬である。本研究はグルタチオン(GSH/GSSG)などSH基の関与する酵素反応と、NAMによる蛍光分析とを組み合わせ、生体成分や酵素活性を高感度で測定することである。申請年度において、グルタチオンレダクターゼ活性とコリンエステラーゼ活性の高感度測定法を開発し、それぞれ研究発表した。 (1)「グルタチオンレダクターゼ活性の高感度測定法の開発」 NADPHの存在下、GSSGをGSHに還元する反応を触媒するグルタチオンレダクターゼ活性のNAM蛍光による高感度測定法を開発した。動物肝臓やヒト血しょうなどの生体成分に応用し、従来のNADPH紫外部吸収法と比較した。本法は操作法の簡便性の点では従来法と同等であるが、精度は2〜8倍、感度は10〜50高く、多数の試料を高感度でスクリーニングする手段として実用性があることを報告した。 (2)「コリンエステラーゼ活性の高感度測定法の開発」 肝機能の指標として測定されるコリンエステラーゼ活性のNAM蛍光による高感度測定法を開発した。動物肝臓やヒト血しょうなどの生体成分に応用し、従来のDTNB法と比較した。操作法は従来法と同じく簡便であり、精度もほぼ同程度であるが、感度は50〜100倍高く、実用的な方法であることを報告した。
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