1.N-結合糖鎖をヒドラジン分解によってGP-88から切り出し、還元末端をアミノピリジンで標識し、これを中性糖鎖と酸性糖鎖とにDEAEカラムを用いたHPLCで分離し、更に酸性糖鎖をシアリダーゼで処理して中性糖鎖とし、これらをゲル濾過カラムを用いたHPLCでサイズごとに分別した。そして、これらの糖鎖を逆相C18カラムにおけるサイズの決定、各種のエキソグリコシダーゼによる逐次加水分解、アセトリシス、メチル化分析等により3種の糖鎖の構造を決定した。そのひとつの構造は次の通りである。 2.GP-88をトリプシンで限定加水分解したペプチドを逆相C18カラムを用いたHPLCで分画し、ELISAで分析し、PAS-4の抗体(KAS-4)のGP-88に対して性の反応を示す15のペプチドが得られた。そのうちの最も活性に高いエピトープのアミノ酸配列を決定しているところである。
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