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1994 年度 研究成果報告書概要

L-アスコルビン酸によるアポリポタンパク質Apo A-I遺伝子の発現制御の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05660136
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 食品科学・製品科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

堀尾 文彦  名古屋大学, 農学部, 助教授 (20165591)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
キーワードL-アスコルビン酸 / ビタミンC / アポリポタンパク質A-I / 動脈硬化症
研究概要

抗動脈硬化作用を有する血中の高密度リポタンパク質の主要なアポリポタンパク質であるApo A-Iのアスコルビン酸(AsA)欠乏時における減少機構を解明することを目的とした。そしてこの解析により抗動脈硬化因子としてのAsAの生理機能を明らかにできると考えた。実験には遺伝的AsA合成不能ラット(ODS-od/odラット)を用いた。
1、AsA欠乏時には肝臓においてApo A-I mRNAレベルが対照群の50%に低下していた。そしてこの低下はApo A-I遺伝子の転写速度の変化によって起こっているものではないことが示唆された。小腸もApo A-Iの主要な産生臓器であるが、小腸におけるApo A-I mRNAレベルに変化は観察されなかった。
2、AsA欠乏によるApo A-I遺伝子の発現の低下の機構を解明するために、肝臓の他のmRNAのレベルを調べたところ、アルブミンmRNAレベルは80%に、ハプトグロビンmRNAレベルは2倍に、α_1-酸性糖タンパク質mRNAレベルは4倍にAsA欠乏により変化していた。これらはすべて我々の研究による新たな知見である。
3、前項での4種のmRNAレベルをAsA欠乏時に変化させている因子として、まずグルココルチコイドを想定して副腎摘出ラットを用いて実験を行ったが、否定的な結果を得た。そこでこれら4種のmRNAレベルのAsA欠乏時の変化が、急性期や炎症時に引き起こされることに着目した。急性期や炎症時にこれらの変化を引き起こすメディエーターとしてIL-1、TNFα、IL-6やTGFβがあげられる。現在、AsA欠乏時におけるこれらの因子の血中濃度の上昇について検討中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ikeda,S.: "Ascorbate deficiency decreases hepatic apolopoprotein A-I mRNA in a scurvy-prone rat(genotype ODS-od/od)." Biochem.J,.submitted.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Uchida,K.: "Acute nephrotoxicity of a carcinogenic iron chelate selective inhibition of a proteolytic conversion of 2u-globulin to the kidney fatty acid-binding protein." FEBS Letters. 357. 165-167 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Ikeda, S.: "Ascorbate deficiency decreases hepatic apolipoprotein A-I mRNA in a scurvy-prone rat (genotype ODS-od/od)." Biochem.J.(submitted.).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Uchida, K.: "Acute nephrotoxicity of a carcinogenic iron chelate selective inhibition of a proteolytic conversion of 2u-globulin to the kidney fatty acid-binding protein." FEBS Letters. 357. 165-167 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1996-04-15  

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