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1994 年度 実績報告書

シグナル素子としての脂肪酸による脂質代謝関連遺伝子の発現調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 05660137
研究機関京都大学

研究代表者

河田 照雄  京都大学, 農学部, 助教授 (10177701)

キーワード脂肪酸 / 遺伝子発現 / 脂質代謝 / 肥満 / 脂肪細胞 / 転写因子 / シグナルトランスダクション
研究概要

(1)脂肪酸受容体のクローニングと遺伝子及びタンパク質の発現動態の解析
脂肪酸自体が、リガンドすなわちシグナルとなり直接的に標的遺伝子に作用し、転写レベルでの制御を行うことが推察されてきた。このような細胞内へのシグナルの移行は、特に脂肪酸のような脂溶性かつ細胞毒性の強い物質の場合、特異的な受容体タンパクと結合したのちになされることが想定される。そこで、脂肪酸吸収の最も盛んな小腸上皮細胞においてそのような脂肪酸受容体タンパクが存在するかどうかを検討した。その結果、ラット小腸上皮細胞に新規の脂肪酸結合タンパク質遺伝子の発現が認められた。この現象はタンパクレベルでも確認できたことから、本遺伝子の構造ならびに発現動態などの詳細な解析を行っている。
(2)脂溶性物質をリガンドとする核内転写因子遺伝子の解析
近年、脂溶性物質をリガンドとする核内転写因子は、各転写因子間でリガンドによって相互作用を受ける、いわゆるクロストーク現象が見出されてきている。そこで脂肪細胞で発現が顕著であったレチノイン酸受容体(RAR,RXR)ならびにビタミンD受容体(VDR)の遺伝子発現を詳細に検討したところ、両受容体遺伝子ともかなり脂肪細胞特異的な発現を呈すること、さらに興味深いことにクロストーク現象も認められることが判明した。これらのクロストーク現象によって、脂溶性ビタミンによる脂肪細胞分化抑制が生じることが推察された。さらに、マウス由来の3T3-L1脂肪細胞cDNAライブラリーからVDRをクローニングし、マウスVDRのアミノ酸配列を初めて決定した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yasutomi Kamei S: "Cloning and Dequencing of the gene enloding the mouse Vitamin D receptor" Gene. 152. 281-282 (1995)

  • [文献書誌] Yasutomi Kamei S: "The Phevention of adipose differeihation of 3T3-L1 Cells caused by retinoic acid is elicited through vetinoic aciolreceptor alpha" Life sciences. 55. PL307-312 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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