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1994 年度 実績報告書

大規模崩壊地内の斜面下部に形成された堆積地の堆砂変動と砂礫流動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05660159
研究機関静岡大学

研究代表者

土屋 智  静岡大学, 農学部, 助教授 (60197720)

研究分担者 木村 正信  岐阜大学, 農学部, 助教授 (30108063)
キーワード大規模崩壊 / 堆砂変動 / 土石流 / 土石流ハイドログラフ / 土石流ピーク流量 / 土石流総流出量
研究概要

本研究は、安倍川の源流部にある大谷崩を大規模崩壊地のひとつとして取り上げ、そこでの土砂生産の様式や規模あるいは土石流の発生に関する降雨条件などを把握することを試みたものである。
観測期間は1993年から1994年にかけての2年間であるが、この期間数回にわたり水圧センサーが流失したため、その都度再設置してようやく4例の土石流ハイドログラフを得ることに成功した。また土石流の流下実態を捉える目的で観測ビデオ装置も設置したが、電源トラブルや誤動作があり、そのものを撮影するには至らなかった。なお、1994年9月には予想を超える土石流の発生があり、水圧センサー,ビデオ観測装置の架台は流失している。
したがって、得られた土石流のハイドログラフは4例でしかないが、これより次のような特徴が明らかとなった。すなわち,(1)土石流のハイドログラフは10分間雨量強度に敏感に対応して急上昇し、降雨終了とともに急減水する。(2)(3)土石流のピーク流量は10分間雨量と時間雨量に対して線形的な関係がみられ,ピーク流量と総流出量との関係は対数表示で直線近似が成立するようである。一方,土石流の発生に関する降雨条件やピーク流量に関する定量的な関係をまとめると次のようである。(1)土石流は10分間雨量にして約7mm,時間雨量で12mmを超えるとほぼ間違いなく発生している。(2)土石流のピーク流量は2〜13m^3/Sの範囲で、総流出量は8000〜80000m^3であった。(3)土石流のピーク流量は、清水時のそれに比べ約4〜6倍に相当すると判断された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 土屋智: "大谷崩「一の沢」における堆砂変動と砂礫流動の機構について" 砂防計画の基本土砂量に関する研究(砂防学会). 59-64 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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