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1993 年度 実績報告書

オヒルギとメヒルギの集団遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05660171
研究機関琉球大学

研究代表者

馬場 繁幸  琉球大学, 農学部, 助教授 (30117585)

キーワードマングローブ / オヒルギ / メヒルギ / アイソザイム / 集団遺伝学 / 遺伝子頻度 / 遺伝的距離 / ポリアクリルアミド電気泳動
研究概要

沖縄県内に分布するマングローブ構成樹種の中で、西表島、石垣島をはじめとし沖縄島にも広く分布するオヒルギ(Bruguiera gymnorrhiza)とメヒルギ(Kandelia candle)を研究材料とし、垂直ポリアクルアミド平板電気泳動法を用いたアイソザイム分析により、集団遺伝学的解析を行った。当該研究は二年計画で、本年度はその第一年目であるが、本年度得られた結果の概要は次の通りである。
1.電気泳動が行われたアクリルアミドのゲル上に明瞭なザイモグラム(zymograme)を得るために染色方法が改良され、少なくても7酵素種では明瞭なザイモグラムを得ることが可能となった。
2.明瞭なザイモグラムを得ることができた7酵素種の中で、非特異性エステラーゼ、ホスホグルコムターゼはじめ5酵素種については、いくつかの遺伝子座の推定が可能となった。
3.推定が可能となった遺伝子座では、表現型(phenotype)から遺伝子様式が推定され、この遺伝様式に基づき、遺伝子型(genotype)が求められた。
4.求められた遺伝様式と遺伝子型から、対立遺伝子の遺伝子頻度が採取集団ごとに計算された。
以上のような集団ごとの遺伝子頻度の違いに基づき、遺伝子的距離(genetic distance)が求められつつあるが、推定遺伝子座には不活性型の遺伝様式を示すものがいくつかみられ、この不活性型の遺伝様式の推定遺伝子座では対立遺伝子の頻度を求めることができない。したがって、当該研究の第一年目の成果のみでは、まだ十分に精度の高い遺伝的距離の算出には至っていない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 馬 場 繁 幸: "沖縄に分布する二、三のマングローブ構成樹種の集団遺伝学的研究(仮題)" 第11回南資研究会研究発表会. (発表予定).

  • [文献書誌] 馬 場 繁 幸: "オヒルギ、メヒルギの集団遺伝学的研究(仮題)" 熱帯農業. (発表予定).

  • [文献書誌] 馬 場 繁 幸: "マングローブ構成樹種の集団遺伝に関する基礎的研究(仮題)" 琉大農学報. (発表予定).

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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