本研究の目的の一つとしてActeosideの合成を進めているが、Acteosideのカフェー酸部分の側鎖α位あるいはβ位に炭素13で標識した化合物をグルコースの4位OHに高収率でエステル結合させ、また合成の最後の段階でフェノール性OH基の保護基を高収率で脱保護させる必要がある。また、アグリコンのフェノール性OH基についても同様のことが要求される。合成スキームの主要部分の検討とともに本年度は、Acteosideのカフェー酸部分およびアグリコンのフェノール性OH基の保護基について検討した。カフェー酸部分については、次の(A)および(B)のスキームで調製し、両方法とも好収率であったが(A)が優れていた。
|