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1994 年度 実績報告書

ウナギビテロゲニン合成の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 05660194
研究機関北海道大学

研究代表者

山内 晧平  北海道大学, 水産学部, 教授 (10109514)

キーワードウナギ / 卵黄形成 / ビテロゲニン / エストラダイオール / レセプター / _cDNA / 卵黄蛋白質 / クローニング
研究概要

1.エストローゲンレセプター_cDNAのクローニング
今年度は先ず、成熟中のウナギの肝臓由来の_cDNAライブラリーを作製した。次に、昨年度PCR法により得られたエストローゲンレセプター(ER)_cDNA断片をプローブとして、この_cDNAライブラリーをスクリーニングした。得られた陽性クローンの中でインサートが最長(約3Kbp)のものをP Bluescriptベクターに組み込み、塩基配列をダイデオキシ法により決定した。その結果、coding領域の全体を含むクローンであることが確認できた。ウナギERは573個のアミノ酸からなり、他種と比較してDNA結合領域で約80%、ホルモン結合領域で約55%と高い相同性を示した。次いで、人為催熟に伴うERmRNA量をノーザンブロットにより調べた結果、約5.6KbのmRNAが成熟に伴って増加することが確認できた。
2.肝臓でのビテロゲニン合成
昨年度は肝細胞培養系でビテロゲニン(VTG)の合成機構の解析を開始した。しかし、肝細胞培養系実験は操作が煩雑であるため、多数の個体のVTG合成能の比較等の実験には不適である。そこで、今年度は肝臓片を用いた簡便な短期培養を試みた。様々な成熟段階になる個体の肝臓を用いた実験の結果、催熟処理前の個体ではVTG合成・分泌能は低かったが、処理3回の卵黄形成初期までは直線的に増加した。しかし、処理5〜9回の卵黄形成中期から後期の肝臓ではVTG合成分泌能はやや減少する傾向にあった。また、核移動期になると、それは再び増加傾向を示した。このようなVTG合成・分泌能の変化は血中VTG量のそれをよく反映していた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] H.Chiba: "Changes in serum steroid hormones and vitellogenin levels in cultivated female European eels (Anguilla anguilla) during artificially induced ovarian development." J.World Aqua.Soc.(印刷中). (1995)

  • [文献書誌] H.Okumura: "Development of a sensitive sandwitch enzyme-linked immunosorbant assay (ELISA) for vitellogenin in the Japanese eel,Anguilla japonica." Fisheries Sci.(印刷中). (1995)

  • [文献書誌] S.Ijiri: "Changes in serum steroid hormones and steroidgenic ability of ovarian follicles during artificial maturation of cultivated Japanese eel,Anguilla japonica." Aquaculture. (印刷中). (1995)

  • [文献書誌] H.Okumura: "Changes in the electrophoretic pattern of lipobitellin during oocyte development in the Japanese eel,Anguilla japonica." Fisheries Sci.(印刷中). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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