平成6年度には、5月から10月にわたって毎月大槌湾から分離された従属栄養細菌について、光合成遺伝子pufMの有無を調べた。 その結果、光合成遺伝子をもつ細菌は7月に大槌湾全体で海水中の優占細菌種となり、その割合は50%以上にもなることが解った。これらの細菌と、光などの海域の物理・化学的環境要因との相互関係はなんら認められなかった。 光合成遺伝子保有細菌について、pufMのRFLP(制限酵素消化断片長相)を調べた結果、海域に出現した光合成遺伝子含有細菌は、分類学的にはかなり均一であることが解った。
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