研究概要 |
1。処理水の農業利用 埴見処理場にポットを10個設置し、花のストックを栽培した。潅漑には処理水と水道水を使い、これらの水による成育状態を観察した。また、使用した処理水の水質分析、土壌中に蓄積される肥料分や重金属などについて分析した。その結果の一部を表-1に示す。作物栽培試験結果から処理水を使用しても作物及び土壌に何等支障がない事が確認された。 2。汚泥コムポストとその栽培試験 汚泥の有効利用をおこなうために汚泥をコンポストにしてポット栽培試験を行った。そして、その肥料効果を見ると共に、重金属や肥料の収支を計測し、そのモデル化を試みる。現在、10個のポットに砂とクロボク土をそれぞれ5個ずつに詰め、コンポストの量を種々に変えてベンリンナを栽培している。栽培は12月27日に開始し、現在、その成育状態を調査である。なおコンポストの成分分析は終了し、その結果は次の通りである。水分=23.9%、窒素全量=1.97%、リンサン=1.98%、カリ=0.28%、銅=123.9mg/kg,亜鉛=310.4mg/kg、ヒ素=1.04mg/kg、水銀=0.16mg/kg、カドミウム=1.37mg/kgであった。【table】ただし、単位はEC:μs/cmを除けば、すべてmg/lである。
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