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1995 年度 実績報告書

集落排水処理水の農業利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05660272
研究機関鳥取大学

研究代表者

吉田 勲  鳥取大学, 農学部, 教授 (40038237)

キーワード水資源 / コンポスト / 処理水の再利用
研究概要

1.実験の目的と方法:マグネルポット6コに砂を4コにクロボクを詰め、更に、コンポスト量を種々に入れて、露地に置き、それらのポットにベンリナ、ホーレンソウ、シソ、水稲を順次栽培して、その生育状態、植物体に吸収された重金属量、生産物量を調査し、コンポスト施用による生育障害の有無、施用適正量の把握に努めた.
2.適正施用量:紙面の都合上、ベンリナの場合についてのみ述べる.ベンリナの収穫量、葉と根に含まれる窒素量とコンポスト施肥量について検討すると、コンポストの施肥量が0.62kg以下では、施肥量の増加につれて、収穫量も増加している.しかし、0.62kgを越えて施肥を行うと、収量は減少している.つまり、ベンリナを砂で栽培した場合、最適施肥量は0.62kg程度である事が分かる.リン含有量は施肥量の増加とともに葉と根に含まれるリン酸含有量は増加していることが分かる.植物や土壌の違いにより、コンポスト施用量の最適値がそれぞれに存在することが分かった.
3.コンポストの安全性:作物体中の亜鉛含有量は施肥量の増加とは無関係である.Hg、As、Cdについては、含有量が検出されなかった.
4.まとめ:コンポストは肥料価値が高い事、土壌、植物の種類により、コンポスト最適施肥量がある事、重金属含有量から判定してコンポストの施肥によって土壌、植物の生育が危険にさらされるこはない事などが分かった.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 吉田 勲、石井利幸: "処理水の再利用に関する研究 1.処理水の水質と栽培試験" 鳥取大学農学部研究報告. 46. 23-27 (1993)

  • [文献書誌] 吉田 勲、石井利幸: "処理水の再利用に関する研究 2.処理水が土壌に及ぼす影響" 鳥取大学農学部研究報告. 46. 29-33 (1993)

  • [文献書誌] 吉田 勲、石井利幸: "処理水の再利用に関する研究 3.再利用にあたっての留意点" 鳥取大学農学部研究報告. 47. 67-70 (1994)

  • [文献書誌] 吉田勲: "日本的農業集落排水処理-処理水和汚泥的再利用-" 1st International Symposium on Environmental Pollution Control Suzhou,China. 1-4 (1995)

  • [文献書誌] 吉田勲: "農地と文明" 近代文芸社, 212 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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