研究課題/領域番号 |
05660276
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
河野 広 香川大学, 農学部, 教授 (60234093)
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研究分担者 |
森下 一男 香川大学, 農学部, 助教授 (80036061)
西山 壮一 香川大学, 農学部, 教授 (80036045)
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キーワード | ため池 / 水質 / 水質保全装置 / 水槽 / 撹拌 / pH,DO / 曝気 |
研究概要 |
1.ため池の整備・保全について 老朽ため池の既往の整備実績に基づき、マクロな観点からため池整備の永続性について検討した。また、香川県下のため池を中心にしてため池環境の全国的な実態を明らかにした。さらに、ため池の維持管理問題に関して、ため池水利の再編、ため池の統廃合について検討した。そして、それらを総合してため池整備・保全のあり方について取りまとめを行った。 2.炭及び曝気処理による水質浄化 (1)実験用水槽にため池の水を入れ、水の循環過程に木炭を挿入して水質浄化に及ぼす影響を測定した。濁度、匂い、色等は顕著な変化が見られた。溶存酸素濃度(DO)とpHとは曝気開始後の時間経過につれて上昇し一定値に近付く傾向を見せた。なお、ため池水のpH値は木炭を循環させることによって水稲栽培の水質基準を上回り、劣化する結果となった。木炭片の大きさの違いによる差異は明らかでなかった。 (2)ホ-スから流出した水が空中を鉛直に落下して水面に到達する過程の曝気効果についての実験では、落下距離の増大により溶存酸素の上昇率が大きかった。この場合、落下水面での波打ちや泡立ちの状態も上昇率に影響をするものと考えられた。
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