基幹的農道を軸とした農道整備のネットワーク化の手法の構築のための基礎調査として、今年度は北海道および東北地方においてパーソントリップ調査を主体とする農道の機能調査を実施し、現在取りまとめ中である。調査過程で得られた知見は、以下の点があげられる。 【.encircled1.】農道を機能の面からみると、主として農産物の流通および農村地域住民の日常生活に利用される基幹的農道と、主として農業生産に寄与する支線農道とに大別される。そのうち支線農道の一農家当たりの農道利用頻度は、農業経済地帯(都市近郊地域、平地地域、中山間地域)による差異は明確ではなく、むしろ農業生産形態(稲作、畑作、酪農、果樹など)によって異なる。また農道利用農家数は、集落形態(集居、散居、散在など)によって相違があった。 【.encircled2.】基幹的農道の利用実態は、農業経済地帯、既存の幹線道路の位置、DID都市の位置、農産物の出荷地と仕向先などの要因によって相違がみられた。
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