研究課題/領域番号 |
05660327
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山田 雅保 京都大学, 農学部, 助教授 (10243073)
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研究分担者 |
細井 美彦 近畿大学, 生物理工学部, 講師 (70192739)
南 直治郎 京都大学, 農学部, 助手 (30212236)
内海 恭三 京都大学, 農学部, 教授 (90033266)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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キーワード | 着床前期 / 初期胚 / 体外培養 / PHA-Pレクチン / コンパクション / N結合型糖鎖 / 卵管抽出物 |
研究概要 |
ラット初期胚の体外培養において、従来、2〜4細胞期で発生を停止する現象が観察され、その培養は困難とされていたが、、最近培養液からリン酸およびグルコースを除去することによってその発生ブロックは解除され、1細胞期から着床前の胚盤胞期までの培養が可能となった。しかし、1細胞期胚の受精から胚盤胞期への発生に要する時間及び胚盤胞期への発生率を、2細胞期胚から培養した場合と比較した結果、1細胞期胚の発生遅延と発生率の低下が観察された。また、2細胞期からの発生速度は、生体内での胚の発生速度に匹敵したことからも、1細胞期胚の胚盤胞期への発生には、1細胞期胚が、受精後最初の24時間の間、卵管から受ける影響が非常に重要な役割を果たしていることが示唆された。一方、細胞表面糖鎖を修飾するレクチン等の物質が卵子の成熟を誘導することから、ラット1細胞期胚の発生に及ぼすPHA-Pレクチンの効果について検討した。その結果、そのレクチンによって胚盤胞期への発生率は有意に促進され、しかもその効果はPHA-PレクチンのサブユニットであるE_4に特異的に発揮されることが判明した。さらに、ラット卵管組織抽出物中に同様の活性の存在について検討した結果、卵管抽出物中に分子量70000の活性物質の存在を明かにし、その物質がアミノ酸シークエンサーによる解析結果から、アルブミンと同一であることが判明した。アルブミンの効果は10μg/mlと非常に低濃度で発生促進作用を示した。現在、卵管抽出物中にPHA-Pレクチン様物質が存在するのかどうか、さらには発生遅延を克服するのに必要な活性物質について解析を進めている。 また、マウス胚のコンパクションに細胞表面N結合型糖鎖が関与していることを、N結合型糖鎖を特異的に切断するNグリカナーゼおよびその糖鎖を特異的に認識するレクチンを用いて明らかにすることが出来た。
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