研究課題/領域番号 |
05660333
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
橋口 勉 鹿児島大学, 農学部, 教授 (80041614)
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研究分担者 |
岡本 新 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (70158814)
前田 芳實 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (50041661)
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キーワード | ニワトリ / 制限酵素 / コスミドベクター / ゲノムライブラリー / ドットハイブリダイゼーション / W染色体 / 反復配列 / サザンハイブリダイゼーション |
研究概要 |
まず、ニワトリ核DNAは白色レグホーン(雌)の赤血球より抽出し、制限酵素Sau3AIで部分消化し、ショ糖密度勾配遠心後、30-50kbの分画を回収した。この回収したDNA断片を挿入断片として、制限酵素XbaI,BamllIで2重消化したコスミドベクターSuper Cos1と連結し、in vitroパッケージング後、大腸菌NM554を宿主として増幅してニワトリ・ゲノムライブラリーを構築とした。 このニワトリ・ゲノムライブラリーのうち約5ゲノム相当(約1.5×10^5体)を2種類のニワトリW染色体特異的反復DNAクローンpAGDO601(XhoIファミリー:2.1×10^7bp)およびpUGD1201(EcoRIファミリー1.1×10^7bp)によりスクリーニングしたところ、各々約900体(XhoIファミリー・クローン)および約600体(EcoRIファミリー・クローン)の陽性クローンが単離された。XhoIファミリー・クローンおよびEcoRIファミリー・クローン各々96体についてドットハイブリダイゼーションによりニワトリW染色体特異的反復配列を有していることを確認したところ、各々86体(90%)および76体(80%)のクローンが強いシグナルを示し、確実にW染色体に特異的であった。また、XhoIファミリー・クローンおよびEcoRIファミリー・クローンから各々3体ずつをプローブとしてサザンハイブリダイゼーションを行ったところ、6体全てのクローンが雌においてのみシグナルを示した。以上の結果より、単離されたXhoIファミリー・クローンおよびEcoRIファミリー・クローンのうち各々90%(約810体)および80%(約480体)がW染色体特異的であるとすると、これらのクローンが各々のファミリー内のユニークな配列を有する確率は各々78.5%および82.5%と推定され、全W染色体の約72%をカバーするものと考えられる。
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