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1993 年度 実績報告書

ボブホワイト鶉のファブリチウス嚢の形態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05660346
研究機関山口大学

研究代表者

萬場 光一  山口大学, 農学部, 助教授 (60081668)

研究分担者 利部 聰  山口大学, 農学部, 助手 (90009548)
牧田 登之  山口大学, 農学部, 教授 (90035105)
キーワードボブホワイト鶉 / フアブリチウス嚢 / 性成熟 / リンパ / 濾胞
研究概要

ボブホワイト鶉のファブリチウス嚢(フ嚢)を孵化直後より30週まで採取し、その重量と性成熟の程度を測定し、その相関を検討した。
雄のボブホワイト鶉90羽を用いた。体重は孵化当日の10g前後より12週齢の約180gまでほぼ直線的に増加していた。その後30週齢までその前後の値であった。また200gを越える場合は稀であった。フ嚢の重量は孵化当日では約5mgより10週齢まで体重の増加と同様にほぼ直線的に増加していた。11週齢以降は次第にその重量を減少し、早いものでは25週齢で消失するものもあったが、30週齢では孵化直後のものと同様の重量であった。以上の結果より、性成熟とフ嚢重量とは負の相関であることが判明した。
フ嚢の組織学的生後変化を孵化当日から14週齢まで経時的に観察し、次の結果を得た。1.フ嚢は肉眼的に、孵化当日は西洋梨状で、以降偏平で盲端の中央がくびれたハート型をしていた。2.フ嚢の組織は基本的に、最内層の上皮粘膜固有層と粘膜下組織、その中に特異的に発達したリンパ濾胞および被膜より構成されている。3.フ嚢をその組織像より、発育、成熟、退縮の時期に分けることが出来た。(1)発育期(孵化当日〜2週齢まで):濾胞皮質の発達は不完全で、濾胞は約100〜200μでまだ小型の時期。(2)成熟期(3週齢〜8週齢):濾胞皮質は発達して、濾胞は成熟し約300μから800μへと大型化する時期。皮質と髄質との間の基底膜に波状化が見られる。(3)退縮前期(9週齢〜11週齢):濾胞は約400から250μへと小型化し、上皮は一部菲薄化する傾向が認められ、皺襞の癒合が始まるが内腔はいまだ残存する時期。(4)退縮後期(12週齢〜14週齢):濾胞は更に小型化が進み、その大きさが約150〜300μの間にあった。上皮と皮質の菲薄化が顕在化し、皺襞の癒合で内腔も狭くなり、結合組織の増生も増加し、被膜中に脂肪組織が見られる時期。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Mamba,K.: "Studies on Aging of Beef by Nuclear Magnetic Resonance(NMR)Spectrometry" Biology and Medicine. 126. 205-209 (1993)

  • [文献書誌] Mamba,K.: "Ultrastructure of the Influence of Zinc Deficiency on the Liver of Jirds" Biomed.Res.Trace Elements. 4. 137-138

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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