• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

好水性植物および微細藻類による水質浄化とその飼料化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05660382
研究機関九州東海大学

研究代表者

椛田 聖孝  九州東海大学, 農学部, 助教授 (50148970)

研究分担者 岡本 智伸  九州東海大学, 農学部, 助手 (70248607)
菊地 正武  九州東海大学, 農学部, 教授 (60023454)
キーワード水生植物 / ホテイアオイ / サイレージ / 富栄養化 / 乳酸発酵 / 飼料価値 / 水生バイオマス / 水質浄化
研究概要

近年,農業・生活排水等に起因した窒素,リンによる水圏の富栄養化が急速に進行し,大きな問題となっている。そこで,好水性植物(例えば,ホテイアオイ)や微細藻類を利用して,水中の養分を地上に引き戻し,これを飼料等のバイオマスとして活用する研究を行った。
まず,ホテイアオイサイレージ調製に際し,安価で有用な添加物の種類と量を明らかにするため,キャッサバチップ,キャッサバ粉末,米ヌカ,フスマについて検討した。ホテイアオイ収穫後,水分含量を約70%と80%に予乾し,各材料を5%,10%,15%,0%添加し,各添加サイレージを調製した。
各添加区において,10%および15%添加処理により,それぞれ添加効果が現れ始めた。キャッサバチップの場合,10%添加で,pHが4.2,乳酸含量が4.5%のサイレージが得られた。キャッサバ粉末の場合,15%添加で,pH4.3,乳酸含量3.5%,NH_3-N/T-Nが4.6%の品質となり,サイレージ調製期間中の可溶性炭水化物消費量は,乾物当り10.7%であった。
また,米ヌカ,フスマにおいても同様な効果が認められた。さらに,これら添加サイレージにおいては,乾物消化率の上昇と,中性ディタージェント繊維および酸性ディタージェント繊維含有率の低下が認められた。
以上の結果より,水生植物と農業副産物等を組み合わせることにより,水質浄化と新しい飼料資源開発の可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Pcrnchai Lowilai: "Effects of Cassava Flow on the Fermentation of water Hyacinth(Eichharnia crassipes(MART.)SOLMS)Silagl" 西日本畜産学会報. 36. 37-41 (1993)

  • [文献書誌] Pornchai Lowilai: "Effects of Cassava Roots on Water Hyacinth Silage" 日本草地学会誌. 39. 263-266 (1993)

URL: 

公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi