研究課題/領域番号 |
05670105
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
村木 篁 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (50051446)
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研究分担者 |
内田 庸子 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (30075494)
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キーワード | 発達薬理学 / 可溶性グアニル酸シクラーゼ / ナトリウム利尿ペプチド受容体 / ノーザンブロット / Solution hybridization |
研究概要 |
可溶性グアニル酸シクラーゼ及び心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体のグアニル酸シクラーゼ活性はともに、ラットの生後発達に伴って腎・肺等で増加するが、酵素活性の変化が遺伝子発現の変化によるかどうかを知る目的で実験を行ない、以下の結果を得た。 1.可溶性グアニル酸シクラーゼ活性変動の再検討。 臓器ホモジェネート中のヘモグロビンが酵素活性を阻害することがわかったので、ホモジェネートをセファデックスG100カラムに通し、ヘモグロビンを除いて酵素活性を測定した。肺ホモジェネートでは発達に伴ない可溶性グアニル酸シクラーゼ活性が増加したが、腎、脳では発達による変動はないことがわかった。 2.可溶性グアニル酸シクラーゼalpha1サブユニット(GCSalpha1)cDNAをプローブとするノーザンハイブリダゼージョンによりラット肺のmRNA量を測定したが、GCSalpha1mRNA量が少ないためノーザンブロットでは検出できなかった。他の高感度測定法たとえばsolution hybridizaitionによる測定を検討中である。 3.ANP受容体mRNA量の定量。供与されたウシANP受容体cDNAプローブを用いたノーザンブロットでは、ANP受容体mRNAは検出できなかった。そこで供与されたラットANP_A受容体、ANP_B受容体のcRNAを用い、solution hybridization によりラット肺のANP受容体mRNA量を定量する系を確立した。現在発達に伴う肺・腎における変化を測定中である。
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