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1993 年度 実績報告書

ヒスタミンN‐メチル基転移酵素活性変動に対する性ステロイドの効果

研究課題

研究課題/領域番号 05670133
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

竹村 基彦  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (70207009)

研究分担者 堀尾 嘉幸  大阪大学, 医学部, 助手 (30181530)
キーワードヒスタミンン / 不活性化 / 酵素定量 / 抗体 / 遺伝子配列 / 分子生物学 / westem blot / Southern blot
研究概要

1.大腸菌で大量生産し精製した、組替え型ラット腎ヒスタミンN‐メチル基転移酵素(HMT)を抗原として家兎に免疫することにより、抗HMT抗体を作成した。この抗体を用いたwestem blotにより、HMT抗原はラット腎、小腸、脳に存在し、その存在比は活性と強い正の相関関係にあることを示した。この抗体は、モルモット、マウス諸臓器抽出物中の分子量32〜33Kのタンパクと交叉反応し、そのタンパク質バンドの染色の程度は各々の臓器のHMT活性と強い正の相関関係にあった。マウスとラットの相関直線の傾きには差がなかったが、モルモットの相関直線の傾きはラット、マウスと比べて小さく、モルモットHMTはマウスHMTと比べるとラットHMTとの相同性が低いと考えられる。(印刷中)
2.HMT cDNA全長をプローブとするラット遺伝子のSouthern blotにより、ラットHMT遺伝子には少なくとも1.0,2.1,3.5kbのEcoRI断片が含まれることがわかった。ラット遺伝子ライブラリーをHMT cDNAをプローブとしてスクリーニングし、陽性候補クローンを単離した。このクローンは全長13.8kbで、HMT cDNAとHybridizeする3.5及び2.1kbのEcoRI断片を含んでいた。Southern blotでの1.0kb断片が含まれず、このクローンはHMT遺伝子の一部でしかないことが明らかであるが、更にスクリーニングする以前にこのクローンの配列を解析するべきであると考え、現在、解析作業中である。(未発表、研究継続中)
3.ヒト腎臓のcDNAライブラリーよりHMT cDNAを単離し、配列を解析した。cDNA配列から予測されるヒトHMTは292アミノ酸からなる分子量33Kのタンパクで、ラット腎HMTと82%の相同性があった。また、ヒトHMT遺伝子座は第1染色体(1p32)にあることを明らかにした。(accepted)

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Takemura: "Tissue distribution of histamine 〓‐methyltransferase‐like immunoreactivity in rodents" Life Sciences. 54. 1059-1071 (1994)

  • [文献書誌] K.Yamauchi: "Structure and function of human histamine 〓‐methyl‐transferase" American J.Physiology. (Accepted).

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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