• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

骨髄性白血病細胞株単球系分化の鍵酵素シアル酸転移酵素のcDNAクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 05670150
研究機関自治医科大学

研究代表者

中村 充  自治医科大学, 医学部, 講師 (20198237)

キーワード白血病細胞 / 細部分化 / シアル酸転移酵素 / N-アセチルグルコサミン転移酵素 / 細胞接着 / 単クローン抗体
研究概要

我々は特定のガングリオシドが,骨髄球系の白血病細胞株並びに新鮮白血病細胞を終末分化細胞に分化誘導し、その増殖を抑制することを見いだしてきた。その結果、顆粒球系分化誘導能を持つネオラクト系ガングリオシドの生合成にはLc3Cer合成酵素(beta1→3N-アセチルグルコサミン転移酵素)が、そして単球系分化誘導能を持つGM3の生合成にはGM3合成酵素(alpha2→3シアル酸転移酵素)がキーエンザイムとなっていることが明かとなった(Nakamura.M.et al,J.Biol,Chem.1992)。この2つのキーエンザイムの遺伝子活性化及び制御機構を解明することが重要であることが判明したが、本研究では、これら2つの糖転移酵素蛋白をコードするcDNAのクローニングをめざした。
まず、Lc3Cer合成酵素については、GlcNAcbeta1→3Galを特異的に認識する単クローン性抗体HF12を調製した。その性質を解析し、とくに細胞接着現象との関わりでGlcNAcbeta1→3Ga1の末端糖鎖を持つLc3Cerが特徴的に発現していることを見いだした。現在本抗体を用いてLc3Cer合成酵素の発現クローニングに着手しているところである。次いでGM3合成酵素については、今までにクローニングされているシアル酸転移酵素遺伝子の150bp程度の局所的ホモロジーから、PCR法およびプラークハイブリダイゼーション法を用いて、1つの全長cDNAと思れるクローンをとった。現在その過剰発現系を構築して、GM3合成酵素との異同並びに触媒する酵素反応の詳細につき解析中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nakamura,M.et al: "A Monoclonal Antibody Reactive With Terminal Lactotiaosyl-Residue-containing Oligosacehorides and Its Application to Charatetirizing Cell Surface Expression of the Gtyco Epitcpes in COS-1 cells." Biochem Biophys,Res Commcis.197. 1025-1033 (1993)

URL: 

公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi