研究課題/領域番号 |
05670177
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
岩政 輝男 琉球大学, 医学部, 教授 (10110842)
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研究分担者 |
牧野 芳大 琉球大学, 医学部, 助教授 (60039930)
細川 篤 琉球大学, 医学部, 講師 (10181497)
仲里 巌 琉球大学, 医学部, 助手 (90244318)
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キーワード | カポジ-肉腫 / 血管内皮細胞 / 増殖因子 |
研究概要 |
1.カポジ-肉腫症例の収集:79才女性、ATL(成人型T細胞白血病)の経過中、胸、左肩にカポジ-肉腫を発症し、組織所見は典型的な症例であった。 2.カポジ-肉腫細胞の培養:古典的カポジ-肉腫例、(AIDSや白血病等は認めない)より分離した細胞を培養し、血管内皮細胞のマーカー(第8因子関連抗原、UEA-1、GS-1等)が陽性である。電顕的にtube様構造を形成した。同細胞を用い、種々の増殖因子を加え効果を検討したが、いずれも(sigma社のgrowth factor suppliment等)効果がみられなかった。そこで、HTLV-2を感染させたヒトT細胞上清を加えたが同様に増殖はみられなかった。現在ATLに伴い発生したカポジ-肉腫症例より血清を分離し培養液に加え検討を行っている。 3.癌遺伝子のmyc、癌抑制遺伝子のp.53等の変化はなかった。 4.次のことが明かとなった。 a.AIDSにみられるカポジ-肉腫と古典的カポジ-肉腫は組織像は同じであるが、古典的カポジ-肉腫は増殖性がAIDSに伴うものとは異なる。 b.カポジ-肉腫ではなく自然消退し、単なる増殖症である。
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