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1994 年度 実績報告書

ニューロン特異β-tubulin蛋白の異所性発現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05670179
研究機関北里大学

研究代表者

亀谷 徹  北里大学, 医学部, 教授 (50101035)

研究分担者 成高 平治  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (60218063)
キーワードニューロン特異ClassIIIβ-tubulin / アミン・ペプチドホルモン産生腫瘍 / 頸動脈体 / 末梢神経
研究概要

1)内分泌腫瘍におけるニューロン特異β-tubulin蛋白の発現
下垂体腺腫においては、本年度も引き続き検討したが、前年度と併せ、80%の発現率を示した。甲状腺髄様癌(カルシトニン産生C細胞腫瘍)では45%、膵内分泌腫瘍では30%、副腎髄質褐色細胞腫ではほぼ100%、肺の小細胞癌においては10%の発現率をみた。このように同じペプチドホルモン叉はアミン産生腫瘍でも、発生臓器とその構成細胞の分化度により発現の程度が異なることが明かとなった。
2)ニューロン特異ClassIIIβ-tubulin isotype抗体TuJ1を用いたニワトリ胎生期における頸動脈体部のグロームス細胞分化
脳β-tubulin 、Leu-7抗体と共にTuJ1を用い、鶏胎生期頸動脈体部の細胞のClassIIIβ-tubulin isotypeの発現を経時的に検討したところ、孵化6日では当該原基には発現を見ず、8日までに原基の周囲の細胞に発現を見、9日〜12日で原基内の発現細胞は増加し、これらの発現細胞は頸動脈周囲、遠位迷走神経節と連続して分布していた。これらの発現細胞は上記神経節から移動してくるものと考えられた(解剖学教室亀田蓉子博士との協同研究)。
3)ClassIIIβ-tubulin isotypeの超微局在
免疫電子顕微鏡観察のため、クリオミクロトームを用い、標本を作成した。正常末梢神経においては、微小細管に上記抗原の局在を同定できたが、その他の細胞質部位の局在は明らかに出来なかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kameda,Y.: "Glomus cell differentiation in the carotid body region of chick embryos studied by neuron-specific ClassIIIβ-tubulin isotype and leu-7 monoclonal antibodies." Journal of Comparative Neurology. 348. 531-543 (1994)

  • [文献書誌] Yagishita,S.: "Immunohistochemical and ultrastructural study of cerebellar medullcblastoma group and cerebral primitive neuroctodermal tumor." Neuropathology. (発表予定).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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