研究概要 |
平成5年度の研究実績の概要 1.KlebsiellaのK2莱膜多糖合成遺伝子領域K2-cpsの23Kb全塩基配列を決定し、コードされている17のopen reading frame(ORF)を見いだした。アミノ酸配列の比較によって、データベースから類似の機能蛋白を検索した。また、K2-cpsの発現をmRNA合成のレベルで調節する遺伝子を見いだした。現在発現調節遺伝子の機能と調節機構を解析している。 2.enterobacterial common antigen(ECA)ならびにlipopolysaccharide(LPS)生合成に関与する大腸菌の染色体領域rfe-rffのRFE蛋白ならびにORF2蛋白が膜蛋白であることを証明した。またそれぞれの蛋白の膜におけるトポロジーを、TnphoAを用いて解析した。それをもとに、膜におけるUDP-GlcNAcをキャリアーリピドに転移する反応のモデルを作製した。 3.大腸菌O9 LPS生合成遺伝子領域O9-rfbの塩基配列決定を行い、GDPmannosepyrophosphorylase,phosphomannomutase両酵素遺伝子を同定し、それぞれを大腸菌K-12株で発現することによって、酵素活性と基質特異性を検討した。
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