研究概要 |
本研究課題によって3年間に得られた研究成果について概要を述べる。 (1)大腸菌rfe-rff遺伝子領域のrfe遺伝子およびORF2遺伝子についてTnphoAによる解析を行い、それぞれのコードする蛋白は膜蛋白であることを証明した。またそれぞれの蛋白のトポロジー解析を行った。 (2)KlebsiellaのK2-cps遺伝子領域の全塩基配列を決定し、19個のORFおよびσ^<54>プロモーターを見いだした。この遺伝子の発現調節の解析をするとともに各ORFについてデータベースより相同な遺伝子を検索解析した。 (3)大腸菌09-rfb遺伝子領域の全塩基配列を決定し、GDPmannose合成酵素、mannose転移酵素の遺伝子を明らかにした。 (4)大腸菌K12のrfa遺伝子領域に存在する4種の糖転移酵素、RfaG,RfaB,RfaI,RfaJの各遺伝子を発現ベクターにサブクローニングし、発現させた。またそれぞれの遺伝子をジーンターゲテイングして欠損した菌株を作製した。これらの菌株を用いて遺伝子の発現を調べ、また各糖転移酵素のアミノ酸を置き換え、酵素活性を調べることによって活性部位の同定を行っている。
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