• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

リンパ球細胞内のシグナル伝達に関する転写制御因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05670313
研究機関理化学研究所

研究代表者

前川 利男  理化学研究所, バイオデザイン研究グループ, 研究員 (90201764)

キーワード転写制御因子 / CRE / Cキナーゼ / E1A
研究概要

CRE-BP1 cDNAをプローブとしてCRE-BP1と類似構造を持つCRE-BPaのcDNAを分離した。CRE-BPaはDNA結合ドメインなどの機能ドメインにおいてCRE-BP1と高いホモロジーを持ち、ホモダイマー又はCRE-BPa/CRE-BP1,CRE-BPa/c-JunのヘテロダイマーとしてCREに結合した。CRE-BP1がアデノウイルスE1Aによる転写活性化を仲介するためにはN末端付近のメタルフィンガー構造とロイシンジッパー構造が必須である。CRE-BPaはCRE-BP1と類似のメタルフィンガー構造とロイシンジッパー構造を持つにも拘わらず、E1Aによる転写活性化を仲介できなかった。この結果はE1AとCRE-BP1の相互作用が非常に特異性の高いものであることを示している。またCRE-BPaの転写活性化能はCキナーゼの活性化因子であるTPAにより促進されることがわかり、CRE-BPaの機能が興味深い機構により制御されていることが明らかになった。
一方、CRE-BP1遺伝子ファミリーの生理的機能を明らかにするためにCRE-BP1,CRE-BPa,ATF-aの遺伝子欠損マウスの作製を試みている。CRE-BP1に関してはES未分化細胞で相同組み換え体を20個以上分離した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Zu,Y.-L.: "Regulation of trans-activation capacity of CRE-BPa by phorbol ester tumor promoter TPA." Oncogene. 8. 2749-2758 (1993)

URL: 

公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi