研究課題/領域番号 |
05670350
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
原田 規章 山口大学, 医学部, 教授 (70116747)
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研究分担者 |
石居 房子 山口大学, 医学部, 教務員 (70144962)
岩本 美江子 山口大学, 医学部, 講師 (80034932)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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キーワード | 手腕系振動症候群 / 許容基準 / レイノ-現象 / 振動暴露 / 循環障害 / 交換神経系 / ストレス反応 / Prevalence rate |
研究概要 |
手腕系振動症候群の許容基準についてはISOより提案されているが、その疫学的、病態生理学的根拠に必要な資料が十分でなく数年毎に改訂されている。この国際的な議論となっている手腕系振動症候群の許容基準についての検討を目的として、手指のレイノ-現象を主とした末梢循環障害の成因と、それへの交換神経系の関与についての病態生理学的検討、比較対照となる一般住民におけるレイノ-症状有症率を明らかにするための職域および地域における検討をおこなった。主な知見を以下に示す。 手腕系振動の許容基準を考えるさい、急性負荷実験によって振動周波数による末梢循環機能影響の差を検討する必要があるが、振動負荷の直接効果と間接効果を区別せねばならない。振動暴露による血管収縮影響の指標としては、振動負荷の反対側への自律神経系を介した影響で検討する必要がある。入院治療により尿中ノルエピネフリン排泄量は明らかに減少した。また、急性ストレス負荷実験による交換神経・副腎髄質系反応は振動障害患者で亢進していた。振動障害患者には自律神経系、特に交換神経系の過剰な反応性が形成されていることを示す。 外傷や振動障害によると推定されものを除いた手指の白変症状のみの有症率は男性で1.0%、女性で1.8%であり、白人を対象とした調査の報告と比較すると、男女比は大差ないものの有症率は男女とも日本人が低い傾向にあった。これは、日本人は白人よりもレイノ-現象発生の閾値が高い可能性を示唆している。
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