研究課題/領域番号 |
05670352
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
新開 省二 愛媛大学, 医学部, 助教授 (60171063)
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研究分担者 |
藤本 弘一郎 愛媛大学, 医学部, 助手 (30243778)
河野 英明 愛媛大学, 医学部, 助手 (40195673)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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キーワード | 身体運動 / 免疫能 / 老化 / リンパ球 / T細胞 / NK細胞 / サイトカイン |
研究概要 |
中高年期に適度な身体運動を続けることが、加齢に伴う免疫能、特にT細胞系機能にどのような影響を及ぼすのかを断面調査により調べた。対象は、過去平均17年間のランニングやジョギング歴のある60歳代男性17名とその地域対照者19名および20歳代男性16名の3群である(平均年齢±SD:63.8±3.3、65.8±3.5、23.6±1.6歳)。早期空腹時に末梢血液を採取し、これを免疫学的検査に供するとともに、別の日に最大酸素摂取量の測定を、また60歳代の対象者2群には2日間の栄養摂取状況調査も実施した。3群間で喫煙状況に差がみられたため、全ての結果は喫煙状況別に検討した。 若年群と比較すると老年2群は、CD8+細胞数を主体とするCD3+細胞数が有意に低く、CD4/CD8比が高い傾向にあり、活性化T細胞割合と感作CD4+、CD8+細胞割合が有意に高く、PHAおよびPWM刺激リンパ球増殖反応と同種リンパ球混合培養反応が有意に低く、さらにIL-2産生能が低い傾向を示した。しかし、NK細胞活性やIL-1β、IFN-γ、IL-4産生能は維持されていた。老年2群の間で比較すると、全ての免疫担当細胞サブセットの数には差はなかったが、老年ジョガ-では加齢に伴って低下していたPHAおよびPWN刺激リンパ球増殖反応が有意に高く、IL-2、IFN-γおよびIL-4産生能が有意に高値を示した。なお、年齢にかかわらず、喫煙習慣はCD16+細胞を除く全てのリンパ球サブセット数の高値とIL-1β産生能の低値と関連があった。栄養摂取状況には、老年群2群の間で大きな差異を認めなかった。 以上の結果から、中高年期にランニングを中心とした身体運動を継続することにより、加齢に伴うT細胞系免疫能の低下が一定程度抑制されることが示唆された。
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