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1994 年度 実績報告書

神経伝達物質の放出量を指標とした産業化学物質による学習障害の中枢神経毒性評価

研究課題

研究課題/領域番号 05670367
研究機関東海大学

研究代表者

重田 定義  東海大学, 医学部, 教授 (90055707)

研究分担者 相川 浩幸  東海大学, 医学部, 助手 (40102850)
キーワードトルエン / 一酸化炭素 / 学習行動 / 自発行動 / アセチルコリン / DOPAC / HVA / 5-HIAA
研究概要

大脳皮質と線条体が電撃回避学習の成績と係わりのある脳領域であること、また脳内神経伝達物質等ではAChやDOPAC,HVA,5-HIAAが電撃回避学習行動の成績と係わりのあることが明らかとなった初年度の結果をふまえて、今年度は、産業化学物質(トルエン、一酸化炭素)曝露による電撃回避学習障害時における神経伝達物質への影響を、大脳皮質および線条体を測定対象部位とし、大脳皮質からのAChおよび線条体からのACh,DOPAC,HVA,5-HIAAを測定対象物質として検討した。
その結果、トルエンによる自発行動量の変化をみると脳内のAChおよびモノアミン系代謝物の動向と一致しており、トルエンの曝露による影響は曝露濃度と曝露時間によって、興奮作用や麻酔作用が生じ、興奮時にはAChやDOPAC,HVA,5-HIAAの放出量が増加し、麻酔時にはAChやDOPAC,HVA,5-HIAAの放出量は減少していたことが明らかとなった。また電撃回避学習行動でみられたレバ-押し数の増加はトルエン曝露による興奮作用によるものと考えられた。一方、一酸化炭素曝露による影響はトルエン曝露時ほど明かでないことが自発行動量や電撃回避学習行動および脳内神経伝達物質等の測定成績から推定された。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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