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1993 年度 実績報告書

後天的に獲得されたDNAマーカーによる親子鑑定への応用

研究課題

研究課題/領域番号 05670400
研究機関順天堂大学

研究代表者

小林 了  順天堂大学, 医学部, 助手 (40146775)

研究分担者 伊藤 幸夫  順天堂大学, 医学部, 講師 (70053345)
キーワード個人識別 / EBウイルス / 扁桃腺 / DNA / PCR / in situ hybridization
研究概要

平成5年度は、後天的にヒトDNA中に再構築されるDNAを探す目的で、正常なヒトの血液および組織中のEpstein-Barr(EB)ウイルスゲノムの検索を行った。
EBウイルスのBamW領域のプライマーを使ったPCR法で、正常なヒトのリンパ球から分離したDNAから、EBウイルスゲノムを証明することができた。また、EBER領域のプライマーを使ったRT-PCR法でより高感度にEBウイルスを検出することができ、ほぼ100%のヒトの末梢血DNAからEBウイルスゲノムを検出することができた。さらに、手術によって摘出されたEBウイルスに無関係な疾患の扁桃組織を使って、in situ hybridization法でEBウイルスの局在を調べた。
その結果、扁桃組織の主要部分であるBリンパ球中にはEBウイルスは検出されず上皮細胞内に存在することがわかった。これらの成績より、正常ヒトリンパ球および上皮細胞内にはEBウイルスが存在し、これらのウイルスは血清中の高い抗EBウイルス抗体価にもかかわらず、持続的に感染していると推測された。
このEBウイルスがどのような状態で細胞内に存在するのかを、LMP1、EBNA1、EBNA2、EBER1およびEBER2などの領域をプローブとしたmRNAに対するin situ hybridization法により明らかにし、この持続感染しているEBウイルスゲノムが後天的なDNAマーカーとして有用かどうかを次年度以降で明らかにする。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yukio Itoh: "A comparative analysis of nasal secretions from subjects with and without acuto rhinitis and its application to forensic medicine" Jpn J Legal Med. 47. 85-92 (1993)

  • [文献書誌] Donald E.Mosier: "Epstein-Barr virus-associated human B-cell lymphomas in human PBL-reconstituted SCID mice" Epstein-Barr Virus and Associated Disease. 225. 405-410 (1993)

  • [文献書誌] Ryo Kobayashi: "Autoantigen inhibits apoptosis of a human B cell leukemia that produces pathogenic rheumatoid factor" J Immunol. 151. 7273-7283 (1993)

  • [文献書誌] 小林 了: "シングルローカスプローブを用いた個人識別成績の標準化について" DNA多型. 1. 117-121 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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