研究課題/領域番号 |
05670411
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木村 幹男 東京大学, 医科学研究所, 助手 (90114462)
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研究分担者 |
成内 秀雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10012741)
松沢 昭雄 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (50012745)
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キーワード | 自己免疫マウス / 自己免疫病 / 抗gp120抗体 |
研究概要 |
抗gp120抗体測定の対象として種々のマウス系統を扱うことが重要と考えるが、最近我々のグループが作出したMRL-lpr^<cg>マウスについてはcharacterizationが行われていなかったので、実施した。背景遺伝子がCBAからMRLに変わることで、自己抗体、血中免疫複合体などが顕著に増量し、しかも糸球体腎炎や血管炎などを生じたことから、lpr^<cg>遺伝子とMRLマウスの背景遺伝子の相互作用により、顕著な自己免疫病が生ずることを明らかにした。 抗gp120抗体の測定については、その後実験器具や試薬が変わった段階で、非特異反応が入るようになり、測定条件の再検討を余儀なくされたが、主に、1)コーティングするときの抗原濃度、2)非特異吸着をブロックする方法などにつき検討し、しばらくして解決した。その結果、抗gp120抗体が最も高いのはCBA-lpr^<cg>マウスの場合であり、自己免疫がより高度であるMRL-lpr^<cg>マウスではやや低かった。従って、種々のマウス系統における自己免疫の程度と抗gp120抗体とが単純に相関するということはなかった。しかしもちろん、この結果から両者の関係はないと結論されるものではないと考える。モノクローナル抗体については、培養濾液を用いて数十回の抗体測定を行っているが、いまだ取れてはいない。上述のように抗体測定系の再検討に集中していた時期があったことも、その一因かもしれない。
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