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1994 年度 実績報告書

原発性胆汁性肝硬変の免疫遺伝学的背景の検討

研究課題

研究課題/領域番号 05670485
研究機関高知医科大学

研究代表者

前田 隆  高知医科大学, 医学部, 助手 (80183606)

キーワード原発性胆汁性肝硬変 / HLA / TAP遺伝子 / TNFα遺伝子
研究概要

PBCはその免疫遺伝学的素因を背景に、胆管細胞自己抗原に対する細胞性免疫による惹起されると考えられる。PBCの遺伝的背景としてHLA遺伝子およびその近傍遺伝子を解析した。
【方法】HLA class I,II(DR,DQ)はsero-typingおよびDNA-typing(PCR-SSOP法)により解析。class III内に存在するTNFα遺伝子は制限酵素NcoIによるRFLP法により解析。HLA class II内に存在し、抗原提示に関係するTAP遺伝子(Transporter of Antigcn Peptide)については、TAP2分子の379番目のアミノ酸の多型性をPCR-SSOP法を用いて検討した。
【結果】(1)HLAclassIIで、PBCはHLA-DR8との相関を示しDRB1遺伝子解析ではDRB1^*0803との強い連鎖(P<0.0001)を認めた。DRB1^*0803と連鎖不平衡にあるDQA1^*0103およびDQB1^*0601も高頻度に検出した。(2)TNFα遺伝子のRFLPおよびTAP2分子の379番目のアミノ酸の多型性ではPBCと健常者で差異を認めなかった。(3)DRB1^*0803陽性PBCと相関を示す臨床事項は認めなかった。
【結論】PBCとDR8が相関するという欧米での知見を考慮すれば、DR8(DRB1^*0803)がPBCの発症に強く連鎖する可能性が強く示唆される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Saburo Onishi: "DNA typing of HLA class II genes;DRB1^*0803 increases the susceptibility of Japanese primary biliary cirrhasis" Journal of Hepatology. 21. 1053-1060 (1994)

  • [文献書誌] 前田隆: "消化器病セミナー54 原発性胆汁性肝硬変・病態・治療・予後" へるす出版, 181 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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