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1993 年度 実績報告書

肺癌の遺伝子治療に関する基礎的研究-アンチセンスDNA法によるアプローチ-

研究課題

研究課題/領域番号 05670511
研究機関北海道大学

研究代表者

秋田 弘俊  北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (70222528)

キーワード肺癌 / L-myc / アンチセンスDNA法
研究概要

1.-研究成果-
(1)ヒト肺小細胞癌株NCI-H209細胞においてL-mycタンパク質翻訳開始部位を標的としたアンチセンスDNA分子は細胞増殖抑制効果を示したが、このアンチセンスDNA分子のL-myc遺伝子発現に対する効果をノーザンブロット法で検討した。アンチセンス処理、センス処理、コントロール処理の間でL-myc mRNAの発現に差を認めなかった。
(2)ホスホロチオエート型DNA分子の細胞内への取り込みおよび細胞内局在をFITCでラベルしたコントロールDNA分子を用いて検討した。その結果、ホスホロチオエート型DNA分子は、10%牛血清添加培養液に添加後1時間ですみやかに細胞内に取り込まれ、主に核に局在し、弱く細胞質にも存在した。
2.-研究の考察と反省-
(1)アンチセンスDNA処理でL-myc mRNAの発現抑制を認めなかったことから、L-mycタンパク質翻訳開始部位を標的としたアンチセンスDNA分子による細胞増殖の抑制は、L-mycタンパク質翻訳過程の制御によるものと考えられた。
(2)このアンチセンスDNA処理によるL-mycタンパク質発現の変化を、当初、抗mycタンパク質モノクロナール抗体を用いた免疫組織化学法で検討する予定だったが、試みた数種類の抗mycタンパク質モノクロナール抗体は免疫組織化学的にL-mycタンパク質を検出しなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hirotoshi Dosaka-Akita,: "Abnormal p53 expression in human lung cancer is associated with histological subtypes and patient smoking history" Am.J.Clin.Pathol.(印刷中).

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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