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1993 年度 実績報告書

肺胞マクロファージからの気道上皮細胞遊走因子の産生とその呼吸器疾患における意義

研究課題

研究課題/領域番号 05670519
研究機関東京大学

研究代表者

庄司 俊輔  東京大学, 医学部(病), 助手 (10171018)

研究分担者 柳川 崇  東京大学, 医学部(病), 医員
大利 隆行  東京大学, 医学部(病), 医員
滝沢 始  東京大学, 医学部(病), 助手
キーワード肺胞マクロファージ / 気道上皮細胞 / 遊走 / 間質性肺疾患 / 肺サルコイドーシス
研究概要

平成5年度における研究の主眼は、「活性化」を受けた肺胞マクロファージが、その培養上清中に気道上皮細胞に対する遊走活性物質が産生されていることを示すことであった。これに基づいて我々は、(1)遊走実験の標的細胞として用いる気道上皮細胞の培養。(2)遊走実験の遊走活性物質として用いる肺胞マクロファージ培養上清液の採取。(3)上記の肺胞マクロファージの培養上清を遊走活性物質とし、培養気管支上皮細胞を標的細胞とした遊走実験。を行ない検討を加えた。研究に用いた肺胞マクロファージは、ヒト由来のものとしては、間質性肺疾患患者1例、肺サルコイドーシス患者3例、健常者1例において、気管支ファイバーにて気管支肺胞洗浄液より採取し、プロトコールに従い培養し、上清を採取した。ウシ由来の肺胞マクロファージは、気管支上皮細胞培養に用いるウシ肺の未使用部分の気管支より採取し、培養の後に上清を採取した。これらの肺胞マクロファージの培養上清を用いた気管支上皮細胞に対する遊走活性を測定した結果、間質性肺疾患および肺サルコイドーシス患者由来のものには遊走活性があり、健常人由来およびウシ由来のものでは活性が認められなかった。しかし、未だに症例数および検体数が少なく、さらに検討を加える必要がある。
平成6年度の研究はこのように症例および検体数を増やすことと、遊走活性物質(因子)の分析が主眼となる。遊走活性物質の検討には、(1)遊走活性物質の特性のおおまかな分析。(2)カラムクロマトグラフィーによる解析。を行ない、さらに(3)遊走活性を持つピーク部分に含まれる物質(因子)について、ファイブロネクチンやインスリン様増殖因子などを初めとする、既知の物質である可能性について解析し、もしそうであるならば、その特異抗体の添加により遊走活性が抑えられるかどうか等の実験により検討を加える予定である。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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