研究課題/領域番号 |
05670520
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
月本 光一 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (80242204)
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研究分担者 |
宮里 逸郎 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (10014375)
市岡 正彦 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (00176281)
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キーワード | 肺水腫 / 静水圧 / 透過性亢進 / Leukotriene |
研究概要 |
肺水腫は一般に静水圧亢進型と透過性亢進型という2つの型に分類されているがオーバーラップする症例も少なくない。また高地性肺水腫や神経原性肺水腫などは両方の性質を持つために分類が難しいとされる。これらの肺水腫はその成因としての病態メカニズムは十分には解明されていない。我々は家兎環流肺モデルを用いた研究を行ってきたが静水圧上昇が主因となって透過性亢進を引き起こす可能性について検討をおこなった。 高環流圧(transmural pressure 52.5 cmH20)、中間環流圧(32.5cmH20)および低環流圧(12.5cmH20)の3条件で1時間の環流を施行したところ、高環流圧1時間環流後に肺胞洗浄液(BALF)中および環流後血液中ロイコトリエンB4の上昇傾向を認めた。また高環流圧1時間環流後BALF中にトロンボキサンB2の上昇傾向を認めた。しかし環流1時間後ロイコトリエンB4のmRNAのあきらかな発現は認めなかった。現在施行中のロイコトリエンレセプター拮抗薬を用いた実験はいまだ件数が少なく結果が出ていない。高環流圧すなわち静水圧亢進によりロイコトリエン、トロンボキサンの上昇を伴うことが確認され、双方のケミカルメデイエーターの増加が透過性亢進に関与することが推測された。
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