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1993 年度 実績報告書

種々の癌細胞株及び腫瘍組織で発現増強している遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05670527
研究機関広島大学

研究代表者

山木戸 道郎  広島大学, 医学部, 教授 (50034103)

研究分担者 桧山 桂子  広島大学, 医学部, 助手 (60253069)
キーワード癌細胞 / 発現増強 / cDNAライブラリー
研究概要

癌細胞では,正常細胞と異なる発現をしている種々の遺伝子が存在すると考えられている。我々は,癌細胞において特異的に発現増強していると思われる約6kbのmRNAの3'末端150塩基のcDNAをクローニングしたため、これをプローブとして,cDNAライブラリーを再スクリーニングし,陽性クローンを数個得た。このクローンについて塩基配列を検討したが、cDNAの3'末端800bpとgenomic DNA 3.5kbを含んでいた。mRNAの全長をクローニングして全塩基配列を決定することはできなかったが、得られた塩基配列には,データベースと有意なホモロジーはなかった。このcDNA断片をプローブとして種々の癌細胞株および肺癌組織についてサザンブロッティングおよびノザンブロッティングを行なった。この遺伝子は、サザンブロッティングにより癌細胞においてDNAの増幅や再編成は認められなかったが、上皮系の癌細胞で発現増強が認められた。また、同一症例の肺癌組織でも、転移巣によって発現量が異なっており、p53遺伝子の変異、1番染色体短腕の欠失、テロメア長の延長を認めた転移巣での発現増強が認められた。この遺伝子の発現増強は、c-mycやRb遺伝子の発現量とは関係なく、PHA刺激したリンパ球やB cell lineでは低レベルな発現量しかなく、単に細胞増殖に関わる遺伝子ではないことが示唆された。さらに5'側のシークエンス解析および発現レベルの解析,アミノ酸配列の推定を引き続き検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hiyama K.: "Cancer-cell proloferation and alteration in length of telomeric repeats." Tiss.Cult.Res.Commun.12. 291-297 (1993)

  • [文献書誌] Hiyama K.: "Atypical Carcinoid Tumor of the Lung with Abnormalities in the p53 Gene and the Retinoblastoma Gene." Chest. 104. 1606-1607 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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