研究課題/領域番号 |
05670540
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研究機関 | 鈴鹿医療科学技術大学 |
研究代表者 |
駒田 洋 鈴鹿医療科学技術大学, 保健衛生学部, 助教授 (10144247)
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研究分担者 |
鶴留 雅人 三重大学, 医学部, 助教授 (50159042)
伊藤 康彦 三重大学, 医学部, 教授 (00022872)
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キーワード | パラインフルエンザ4型ウイルス / cDNA / 発現 |
研究概要 |
パラインフルエンザ4B型ウイルス(hPLV-4B)のF蛋白、HN蛋白の遺伝子解析は昨年終えた。本年はhPIV-4BのFの蛋白を構成的に発現しているL929細胞を樹立した。モノクローナル抗体(MAb)を用いた間接蛍光抗体法で細胞を染色したところ、100%の細胞が陽性であった。また同じくMAbを用いてELISA法でF蛋白発現細胞の抗原性を調べたところ、4BのMAb1個の(B02)が反応しなかった。B02は精製ウイルスまたはウイルス感染細胞とは、反応することから、このエピトープの抗原性が発現蛋白では変化したものと考えた。またhPIV-4BのHN蛋白をコードする完全長のcDNAが得られ、発現ベクターSRαに組み込み、Cos細胞でのtransientな発現に成功した。 昨年得た、hPIV-4AのF蛋白、HN蛋白をそれぞれ構成的に発現しているL929細胞でC3Hマウスを免疫し、ポリクローナル抗体(血清)を得、その生物活性の測定を行なった。F蛋白に対する抗体は4Aウイルスに中和活性を示したが、4Bについては検出限界以下であった。またHI活性は有しなかった。HNの抗体は4A,4Bの両方を中和した。しかし4Aに対するHIは認められたが4Bに対しては検出限界以下であった、これらのことから生体は発現ウイルス糖蛋白に免疫反応することが明らかにされた。蛋白のどのエピトープが重要か、mutatedcDNAを作成し、検討を加えていきたい。
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