研究概要 |
beta-aminopropionctrile(betaAPN)を幼老ラットに反復投与することにより肺に汎小葉性肺気腫に〓〓の病変を作製しえた。血管系キャストの作製により、肺胞の血管構築に形態異常がみられることが明らかとなった。 betaAPNはcollogen-elastinのcross-kikageを阻害する物質であることからcollogen-elastinの形成の障害と肺胞の血管構築の異常が密接に関係することが示唆された。 走査型電顕を用いてキャスト標本、および通常通り拡張固定した標本の観察を行った。その結果、betaAPN投与群では、気道周囲の血管系には異常はみとめられないが肺胞壁の毛細血管は太さが不規則で網目構造に著しい配列の異常がみとめられた。光顕標本では気道周囲のelastin-collogenには異常はみとめられないが肺胞レベルでは著しい減少がみとめられた。 今後、透過型電顕を用いて、elastin,collogenの質的、量的変化の検討、問題細胞の異常の有無につき研究を進める予定である。
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